MS Excel 2007 での問題点

MS Excel 2007でファイルを開いた時だけ画面描画もまともにできないくらい重くなるファイルに出会いました。
きっかけは会社の人から「新しいPCでこのファイルを開くと重くてシゴトにならないんだけど、どうにかならない?」と相談を受けたこと。
ファイル容量10MBもあるXLSファイルなのでその時点で異常なんですが、それでもExcel 2002,2003では軽快に動作します。
しかし2007で開こうとすると開くだけで1分近くビジー状態になる上に、メモリ使用量500M超になります。
さらにひどいのはセルの移動をしたりマウスで画面をスクロールさせる度に20秒ほどビジー状態になり画面表示もされなくなること。
ちなみにファイルの内容は設備の点検記録用紙で、A4サイズのものを縦に45ページ分ほど並べてあり3500行ほどあるファイルです。
数式もファイルのリンクも使われていないし、画像を大量に貼り付けてあるわけでもないのになぜそんなことになるのやらさっぱりわからないです。
ムダと思いながらもExcel2007の設定をいじり、自動計算やエラーチェックを止めたりしてみたけどやはり変化ナシ。
困った時のグーグル頼みということで調べてみると、いくつか関係ありそうな記事ハッケン。
まだ買いではなさそう : パソコンとアプリケーションの徒然日記
このサイトに書かれている症状はグラフ表示が重いということですが、諦めるしかないみたいな返答。(´・ω・`)
メモリ使用量がおかしい理由はMSDN Japan内にある
Excel 2007 におけるパフォーマンスの改善
このページに書かれている以下のことが原因かな?

Excel 2007 の "大きなグリッド" と上限の拡大

Excel 2007 の "大きなグリッド" では、1 ワークシートの行数が 65,536 行から 100 万行に、列数が 256 列 (IV) から 16,384 列 (XFD) に拡大されています。

既にお気付きかもしれませんが、Excel の最近のバージョンでは、メモリ容量が増えたために、大容量のブックで作業すると仕様上の各種の制限を超過してしまうことが多くなっています。Excel 2007 では、行および列の容量の大幅な増加に対応するため、次の制限にも多くの変更が加えられています。

  • メモリ: 式およびピボット キャッシュに使用可能なメモリが、Microsoft Office Excel 2003 における 1 GB、Microsoft Excel 2002 における 128 メガバイト (MB)、および Microsoft Excel 2000 における 64 MB から、2 ギガバイト (GB) に増えています。
  • スマート再計算: 完全計算ではなくスマート再計算によって処理できる依存関係が、1 つの領域に依存するセル数 8,000、依存関係のある領域数 64,000 という上限によって制限されるのではなく、使用可能なメモリによってのみ制限されるようになりました。
  • 配列数式: 列全体の参照が可能になり、他のワークシートを参照する配列数式が、65,000 という上限によって制限されるのではなく、使用可能なメモリによって制限されるようになりました。
  • ピボットテーブル: ピボットテーブル レポートに表示される最大行数は 100 万、最大列数は 16,000 となります。また、1 つのピボット フィールド内の一意の項目の最大数は 100 万、フィールド リスト内で表示されるフィールドの最大数は 16,000 となります。
  • 並べ替え: レベルが 3 から 64 に増えています。
  • オートフィルタ: ドロップダウン リストの項目が 1,000 から 10,000 に増えています。
  • 数式の最大長: 1,000 から 8,000 に増えています。
  • 数式の入れ子レベル: 7 から 64 に増えています。
  • 関数の引数: 30 から 255 に増えています。
  • セルあたりの条件付き書式: 3 という上限数による制限から使用可能なメモリによる制限に変更されています。
  • ブック内の一意のセル スタイル: 4,000 から 64,000 に増えています。
  • ブックあたりの一意の色: 56 から 43 億に増えています。
  • セル内で表示および印刷が可能な文字数: 最大 32,000 文字に増えています。

"使用可能なメモリによってのみ制限"という箇所が何ヶ所かありますね。
関係なさそうな気がするんですが、問題のExcel2007の入ったPCのメモリ搭載量は512MB、そして問題のファイルを開いた時のメモリ使用量も500M超と同じくらいなので関係してそうです。
対策としては…MS Excel 2003等へのダウングレードを行うのとファイルの分割しかないのかしら (´・ω・`)

MS Excel 2007 での問題点” への1件のフィードバック

  1. 上記ファイルに関しては重い原因がわかりました。
    Excel 2007 以前のバージョンのもので開いても表示している場所によっては動作が遅くなるところがあり、調べてみると空欄のテキストボックスが何百個も見つかりました。
    Excel 2007 が自動的に作ったもののようで、原因は不明。

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